
コロナをキッカケにプログラミングを仕事にしようとする人はこの先増え続けると思います。
特に、テレワークなど自宅で働ける職業は魅力的ですね。
ネットなどでもフリーランスになれるといったプログラミングスクールの広告をよく見かけます。
しかし、卒業後、まともな就職先がなかったなどトラブルも多いようです。
割とTwitterなどで炎上したり何かと注目が集まります。
そして、そこにはSES企業が関わってくることがほとんどです。
最近でいえば、"スキル不足でSES企業にしか就職できなかった"
"鉄道会社を辞めてプログラミングスクールに通ったが、SES企業を紹介され薄給激務で後悔した"
などがありますね。
私もSES企業のプログラマーとして日々働いています。
ですが、そこまで酷い状態ではないです。
今回、SES企業について、どんなものか経験を踏まえながら紹介していきます。
最後に個人的に感じた良い企業にめぐり会う方法についても説明していきます。
Contents
SES企業は技術者をクライアント企業に派遣すること
まず、SES企業とは簡単にいえば専門的な派遣会社になります。
SES企業で正社員として雇っているエンジニア(プログラマー)をお客さん(クライアント)に送り込み、契約した業務をこなすといった感じです。
基本的に技術者の時間をお金にして収益を得る形になります。
就職が決まらない未経験プログラマーが集まりやすい
SES企業は受託開発しているIT企業に比べて入社のハードルは低いです。
そのため、未経験の人でも割と簡単に内定をもらうことができます。
企業によってさまざまですが、教育面は期待しない方がいいでしょう。
私の場合はビジネスマナーを2~3日受けただけで専門的な研修はありませんでした。
SESの特徴は成果物にかかわらず給与が決まる
SES側の人間は成果物がどんな収益を生み出しても責任を負うことはありません。
主な業務は誰でもできるような簡単な作業を振られるために企業同士で契約を結ぶ場合が多いのです。
そのため、赤字だろうと黒字だろうと契約金が変わらず給料が上がりにくいです。
責任を負わない点からも日々の業務は単調作業だったりスキルアップしづらい場合もあり得ます。
私が今働いている職場も開発チームのSES社員は少ないです。
その結果、実力のない未経験プログラマーでも簡単に正社員になれるのです。
形態が職場環境に依存するため案件ガチャと言われる理由
案件は非常に様々でSES企業によって案件は変わります。
場所によっては炎上案件を引いてしまうこともあり案件ガチャと言われてたりします。
快適な職場に出会うこともあれば劣悪なブラック企業に当たることも頭に入れておくべきです。
主に担当営業からいくつか候補を提示される
基本的に、案件ガチャはSES企業の担当営業から紹介されます。
企業によっては複数案件から選ばせてくれることもあれば1つだけで選択肢がない状態もあります。
私の場合は選択肢はありませんでした。
契約期間はプロジェクトによって異なる
案件ごとに期間や業務内容が変わってきます。
営業によって似た系統を持ってきてくれることもあります。
短ければ3ヶ月ぐらい、長ければ年単位の契約で働くことになります。
プロジェクトによって大きく変わります。
配属先が受託開発の企業であれば長期契約、引き抜きがある
案件の配属先が受託開発の企業であれば、おそらく長期的な契約になることが多いと思います。
私の場合もこれが当てはまります。
受託開発の企業であれば、既存製品に新機能を追加するなどが業務になるのでサービス終了までプロジェクトは続いていきます。
配属後、受託開発企業の社員に"うちは余程のことが無い限りは契約は切らない"と話してくれました。
それが大手企業なら少しの不況でも安心感はあります。
長期的に貢献できれば、受託開発企業の正社員として雇ってくれることもよくあるそうです。
(私の知る限り1年に1人のペースでSESの人が引き抜かれています)
後悔したくないなら担当営業に希望をハッキリ伝える
SES企業で後悔しない配属先にしたければ、担当営業に自分のできることを具体的に伝えておくことです。
私の場合は、前職がモータローラを作るメーカーに働いていました。
その結果、モータ関連の大手ソフトウェア企業の案件を紹介され3年働き続けています。
物理学の知識が必要でしたが、全くなくても働くことができました。
職場環境はかなり自由で働きやすい所だと思っています。
自分に何ができるか?前職で何をやっていたかが言えれば、営業の人もそれに合わせて案件を見つけてくれます。
それが大手につながる案件であれば、そこで引き抜かれれば高い給料をもらえることだってあり得ます。
未経験転職ならSESはあり、スクール卒なら後悔するかも
色々と紹介してきましたがSES企業は全くスキルや知識がなくても内定をもらいやすいです。
お金を払ってプログラミングスクールを卒業した人が選ぶ就職先では無いと私は考えています。
しかし、IT業界は実力社会が強めなので、スクール卒で受託開発の企業に就職できる可能性は低いでしょう。
私の個人的な意見としてはプログラマーになりたければ、他の分野について知識を得た方がいいです。
マーケティングに強い、物理学に強い、英語に強いなどを優先して勉強した方が雇われやすいと思います。
"プログラミング×特化した分野"の人材を探している中で、プログラミングだけの人間は採用しないからです。
SES企業から成り上がるにはプログラミング&〇〇が大事
前項で説明した通り、受託開発している企業というのは何かしらに特化したソフトウェアやアプリを作ってます。
特化した分野の知識を持っているかどうかの違いはとても大きいです。
結論からいうと、未経験からプログラマーになりたいのであれば何の分野で活躍したいか明確にしておくことが大事になります。
最初はプログラマーって何かカッコいいから転職したいなと考えてしまいがちです。
プログラミングは様々な分野で使われる道具です。
分野によっては泥臭い仕事をするハメになり後悔します。
おしゃれなカフェで仕事をしている私服の人はブロガーか、レポートしている大学生だと思います。
普通のプログラマーは機密情報保持のため限られた場所で仕事することがほとんどです。